研究紹介

研究紹介

1.ワクチン
  1. (1) 経口ワクチン
  2. (2) 経鼻ワクチン
  3. (3) 遺伝子組み込みBCGワクチン
2.アレルギー性疾患および自己免疫疾患における免疫学的治療
  1. (1) アレルギー性喘息
  2. (2) 自己免疫性心筋炎
  3. (3) 潰瘍性大腸炎

1. ワクチン

  種々のワクチンベクターを用い、新規ワクチンの開発を行っている。

(1) 経口ワクチン


ワクチンイメージ
  経口感染をするE型肝炎ウイルス(HEV)のウイルス様中空粒子(Virus Like-Particle:VLP)を用い、VLPの表面に他のウイルス抗原を発現させたキメラVLPワクチン、およびVLP内にDNAワクチンを封入した経口DNAワクチンの研究を行っている。キメラVLPではHIVenv、インフルエンザウイルス抗原等を発現したキメラVLP、DNAワクチンでは結核菌抗原、サイトカインDNAワクチン、SOCS-DNAワクチンを感染症のみならずアレルギー性疾患モデルや自己免疫性疾患モデルでもワクチン効果を検討している。

Che-Yen Wang, Naoyuki Miyazaki, Tetsuo Yamashita, Akifumi Higashiura, Atsushi Nakagawa, Tian-Cheng Li, Naokazu Takeda, Li Xing, Erik Hjalmarsson, Claes Friberg, Der-Ming Liou, Yen-Jen Sung, Tomitake Tsukihara, Yoshiharu Matsuura, Tatsuo Miyamura and R. Holland Cheng
Crystallization and preliminary X-ray diffraction analysis of recombinant hepatitis E virus-like particle
Acta Cryst. (2008). F64, 318-322






(2) 経鼻ワクチン


  ヒトに気道感染を示すヒトパラインフルエンザ2型ウイルス(hPIV2)ベクターを用い、経鼻投与によるワクチンを検討している。結核菌、風疹、インフルエンザウイルス、エイズウイルス等の遺伝子を組み込んだものを作製している。

経鼻ワクチン 図




(3) 遺伝子組み込みBCGワクチン


  BCG研究所との共同研究で、ウイルス遺伝子や自己抗原遺伝子等を組み込んだBCGのワクチン効果を研究している。

BCGワクチン 図

2.アレルギー性疾患および自己免疫疾患における免疫学的治療

  抗酸菌分泌抗原Ag85BやサイトカインおよびサイトカインアンタゴニストDNAワクチンを用いて治療や病態解明を行っている。

(1) アレルギー性喘息


  アレルギー性喘息に対し、Ag85BやサイトカインアンタゴニストをDNAワクチンやhPIV2ワクチンを用いて遺伝子免疫療法の検討を行っている。Ag85Bに関してはリコンビナントタンパクも作製しており、その治療効果も検討している。

アレルギー性喘息 写真





(2) 自己免疫性心筋炎

自己免疫性心筋炎 写真
  筑波大学循環器内科(青沼和隆教授)との共同研究で、自己免疫性心筋炎モデルの作製およびその免疫学的治療を研究している。また、ヒトにおける拡張型心筋症(DCM)の免疫学的な病態の検討を行っている。






(3) 潰瘍性大腸炎


  潰瘍性大腸炎モデルにおいてVLPを用いた経口ワクチンによる新規治療法を検討している。